歴史と名所、須磨の景勝地須磨の浦に隣接する商店街 須磨浦商店街

現光寺 - 須磨浦商店街

須磨の浦を楽しむ
  • 歴史
  • 文学
  • 伝記
文学マップとは
須磨浦マップ
須磨に残されている歌碑や句碑をマップ上でご紹介いたします。

現光寺 松尾芭蕉句碑

前回はあの有名な正岡子規の句碑をご紹介いたしました。

今回はもう一人、皆さんも一度はこの方の名前を聞いたことが有るでしょう。おくのほそ道で有名な松尾芭蕉の句碑をご紹介します。
芭蕉もまた源氏物語との関わりを求めてこの寺へ訪れました。


見渡せば
   ながむれば見れば
            須磨の秋



芭蕉は源氏物語の主人公、光源氏が、この地に侘び住まいした際にみた須磨の名月を見てみたくてこの地を訪れたそうです。
しかし芭蕉が訪れたのは春。光源氏が見たと言われている月は秋の月で見ることができなかった、無念さを詠んだ句です。
また、この句は三段切れの名句と言われています。
(三段切れとは、三句体の5・7・5がいずれも切れたかたちになり、ばらばらな印象を与えてしまう形式です。普通は禁じ手とされています)


作者:松尾芭蕉
江戸時代前期の俳諧師。蕉風と呼ばれる芸術性の極めて高い句風を確立し、俳聖として世界的にも知られる、日本史上最高の俳諧師の一人です。

源氏物語を追い求め、松尾芭蕉が訪れた現光寺。
是非一度脚を向けてみてください。

Posted by 須磨浦マップ at 17:27 現光寺コメント(0)

現光寺 正岡子規

以前ご紹介した源氏物語に深く関わりを持つ源氏寺、現在の現光寺にはみなさんも一度は聞いたことある現在の日本文学に大きな影響を与えた人の句碑、歌碑が残されています。



今回ご紹介する句碑は明治を代表する歌人、俳人、そして国語学研究科としても有名な正岡子規の句碑です。

結核を患っていた子規は日清戦争の取材の帰り、その船内で喀血して重体に陥り、神戸病院に入院。その後須磨保養院で療養していた時、須磨を題材にした多くの句を残しました。
その内の一つが現光寺に残されています。


読みさして
   月が出るなり
         須磨の巻



この句碑は正岡子規が源氏物語を読んだ際、酷く感嘆し、嵐のあと夜空に月が出てくる場面がみごとなまでに写実的であると思い詠んだ歌だと言われています。

作者:正岡子規
俳句、短歌、新体詩、小説、評論、随筆など多方面に渡り創作活動を行ない、日本の近代文学に多大な影響を及ぼしました。明治時代を代表する人です。


須磨に訪れた際には有名な源氏物語の欠片を残すこの寺に一度訪れてみては如何でしょうか?
子規の気持ちがわかるかもしれません。

次回はまた、皆さんも知っている方の句碑をご紹介いたします。お楽しみに。

Posted by 須磨浦マップ at 11:17 現光寺コメント(0)

現光寺

みなさんは源氏物語を御存知でしょうか?
一度は聞いたこと有るこの物語は、平安時代中期に成立したに京都を舞台にした長編小説です。
紫式部が作者だと言われているこの小説は実は須磨と大きな関わりがありました。

そんな源氏物語と須磨の関わりを残すお寺が、JR須磨駅から徒歩6分ほどの場所にあります。現在は現光寺と呼ばれているお寺です。
源氏物語の須磨の巻の舞台とも伝えられていることから「光源氏に住居跡」とも言われ、元は源氏寺とも呼ばれていました。境内の入口には源氏寺と彫られた石碑があります。
阪神大震災により、一度倒壊してしまいましたが、今は再建されきれいな姿を保っております。


次回は有名な物語、源氏物語の跡を残すお寺、現光寺に残されている句碑、歌碑をご紹介致します。
源氏物語の名残を強く残すこの場所に一度脚を向けてみては如何でしょうか?


<アクセス>
JR須磨駅から北東へ徒歩6分
山陽電鉄「須磨寺駅」から西へ徒歩約3分

Posted by 須磨浦マップ at 10:22 現光寺コメント(0)