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須磨に残されている歌碑や句碑をマップ上でご紹介いたします。

関守稲荷神社 源兼昌歌碑

今回は関守稲荷神社に建てられている須磨を題材にした歌碑をご紹介します。
この神社には須磨の関の守護神といわれている稲倉魂神が祀られています。

須磨の関は古代、畿内と西国とを繋ぐ交通と軍事の要衝として重要視され、「天下の三関」と呼ばれていた伊勢・鈴鹿関、美濃・不破関、越前・愛発関の次ぐ重要な位置として開設されました。
しかしその場所は明らかになっておらず、明治の初め頃、現光寺の裏手から彫り出された石柱の側面に「川東左右関屋跡」と刻まれていることから、現光寺付近にあったのではないかと考えられています。
その石柱は現在、関守稲荷神社の境内に置かれています。

関守稲荷神社 源兼昌歌碑


そんな神社には須磨を題材にした歌碑がいくつも建てられています。
この記事ではその内の一つである百人一首で知られている源兼昌の歌碑をご紹介します。

源兼昌歌碑
■源兼昌歌碑

あはぢしま かよふちどりの鳴く声に 
              いくよねざめぬ 須磨のせきもり


(淡路島へと飛ぶ千鳥の鳴き声で、須磨の関守は何度夜に目覚めたことだろう。 )



鑑賞:須磨の関守とは、上記で説明した須磨の関の番人のことです。波音に混ざって聴こえてくる冬の季語でもある哀調が篭った千鳥の鳴き声から、冬の夜に目覚めている看守の孤独と、旅人の旅愁を漂わせています。

作者:源 兼昌(みなもと の かねまさ、生没年不詳)は、平安時代中期から後期にかけての歌人・官人です。諸歌合や、〈堀河次郎百首和歌〉など、堀河院歌壇・忠通歌壇の作者として活躍しました。



<アクセス>
JR・山陽電鉄「須磨駅」から北東徒歩8分


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Posted by 須磨浦マップ at 14:12 関守稲荷神社コメント(0)
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